2014年 01月 19日
near here |
友人の誕生日のため、友人が写っている写真を昔の携帯のフォルダの中から探していた。過去を掘り出すような地道な発掘作業。
2009年のお正月、5人で出掛けた写真。そこに写ってる友達はもういない。
『そうなんだ、○○さん。
お父さんはジャズのドラマーで。
彼はいつもパイプをくわえていた。
よく北沢さん、北沢さん言ってたなぁ。
まだお墓参り行ってなくて、行かなきゃなぁ。
○○とよくはしゃいで遊んだんだ、もうあのはしゃぎ具合を共有出来ないのはひどくさみしいと思った。』
当然のようにそこに写ってる友達。写真は写真としてただそこに存在するのみで意味とかストーリー性と切り離される。だけど写真に残す行為は、もう戻らない時間を巻き戻すための苦痛に満ちた祈り。
愛してるおばあちゃん。
88歳になり少しボケが始まり昔と違って柔らかな顔つきになった。
今写真に撮ると化け物のよう。私が見た彼女と他人が見た彼女というのは全くの別ものなのだろう。そういう差異をどうにかして埋めることはできないのか考えて写真を続けてる。
どれだけ見た目が化け物や仙人のようになってもこうしていつまでも私が祖母に対する愛を抑えることができないのは
彼女が私に費やした果てしない膨大な時間の蓄積があったから。こういうものを言葉にしようといくら考えても言葉にしつくすことはできないな。
祖母がいなくなってしまう日は近いだろう。一つの希望を失うだろう。永久に変わらない生身の愛の対象を失うから。
遠くないうちにそういう日が来ることを毎日シュミレートしながら起床するのだ。
2009年のお正月、5人で出掛けた写真。そこに写ってる友達はもういない。
『そうなんだ、○○さん。
お父さんはジャズのドラマーで。
彼はいつもパイプをくわえていた。
よく北沢さん、北沢さん言ってたなぁ。
まだお墓参り行ってなくて、行かなきゃなぁ。
○○とよくはしゃいで遊んだんだ、もうあのはしゃぎ具合を共有出来ないのはひどくさみしいと思った。』
当然のようにそこに写ってる友達。写真は写真としてただそこに存在するのみで意味とかストーリー性と切り離される。だけど写真に残す行為は、もう戻らない時間を巻き戻すための苦痛に満ちた祈り。
愛してるおばあちゃん。
88歳になり少しボケが始まり昔と違って柔らかな顔つきになった。
今写真に撮ると化け物のよう。私が見た彼女と他人が見た彼女というのは全くの別ものなのだろう。そういう差異をどうにかして埋めることはできないのか考えて写真を続けてる。
どれだけ見た目が化け物や仙人のようになってもこうしていつまでも私が祖母に対する愛を抑えることができないのは
彼女が私に費やした果てしない膨大な時間の蓄積があったから。こういうものを言葉にしようといくら考えても言葉にしつくすことはできないな。
祖母がいなくなってしまう日は近いだろう。一つの希望を失うだろう。永久に変わらない生身の愛の対象を失うから。
遠くないうちにそういう日が来ることを毎日シュミレートしながら起床するのだ。
by me1t
| 2014-01-19 00:00
| 写真